バッテリー上がり | ドクター鈴木・あめぶろ研究室

バッテリー上がり

 自宅で気持ちよく飲んでいたら女房からSOS。友人の家(アパート)の駐車場でバッテリーがあがって動けなくなっている由。


 すぐにレスキューに向かおうにもこちとら気持ちよくなっちなっている。交通安全運動をやっているとかは関係なく、流石に車を運転するわけにはいかない。それでも取り合えず現場に向かった、徒歩で。15分もかかった。


 いや、歩いていったところでどうなるわけでもない。夫婦でおろおろするばかりである。


 私の知人何人かに電話をしたが、私の友人だけのことはあってみな、「気持ちよく」なっている。出動を依頼できない。


 そこで思い出した。JAFの会員であることを。っていうか、こういうときのために入会していた。


 とりあえず本来その駐車場所に車をとめることのできる方が帰ってきたので車を動かさなければならない。渾身の力を振り絞って車を押して、駐車場から脱出、近くの交通量の少ないわき道の通行の邪魔にならないところまで動かした。


 女房のやろう、こんなときに限って、ブレーキを踏みやがる。腰にズシーーンと荷重がかかる。もっとも、「パワステ・パワーブレーキ」の車であるから、エンジンが止まったままではおいそれとは扱えないだろう。しかも私が運転席に座って女房に車を押させようもんならそれこそ何年もブツブツ言われかねない。文句を言わずに黙々と車を押し続けた。


 怪我をして車椅子生活になったときのことを思い出した。やたら道路の起伏が気になる。なにやら微妙に上り坂なのである(涙)。


 いつも快適な生活ができるのではあるが、不自由になってはじめてそのありがたさが判るものである。


 JAFが来た。ブースターケーブルを接続してあっという間にエンジン起動。そのままガソリンスタンドまで走らせて(運転はもちろん女房、私は助手席)バッテリー交換である。


 1万円。


 高い買い物ではあったが、妙なところで夫婦の絆を再認識した、かも知れない。筋肉痛である。ではそういうことで。