奉仕作業 | ドクター鈴木・あめぶろ研究室

奉仕作業

 娘の中学で「PTA主催奉仕作業」があるというので出かけた。来週運動会があるわけだが、それに先駆けて、グランドや校舎の周囲をきれいにしましょう、という趣旨である。小学校のときも同様のものがあったが、今年は女房の体調の都合もあるので、私が出かけた。


 麦藁帽子をかぶって。草むしりの道具を持って。


 自宅の庭の草むしりは私の担当である。しかし現在業者が出入りしている関係で今年は割愛。だからせめてもの罪滅ぼしで学校の清掃奉仕には出なければと思っていた。


 9時集合。校長先生の挨拶の後、草むしり作業が始まった。


 でも。何か凄く勘違いしているご父兄がいる。目的と道具が合致していない。剪定ばさみを持ってきたのでは草むしりはできないぞ・・・。くわえタバコの馬鹿者もいる。タバコは自分の家の庭でお願いしたい(できたら禁煙を!)。


 そんななか、凄いお母さんを見つけた。奉仕作業中ずっと電話しているのだ。


 もしもし。私。今日は息子の学校の奉仕作業で草むしりに来ているの。え?あ、今やっている途中。暑いよね。日焼けしちゃうわ。色白なのに。ね、お昼ひま?終わったら行くからさ、お茶しない?・・・・


 終わった後のアポ取りである。口動かすひまがあったら手を動かそう。そう思って注意しようと思うのだが、全く電話が終わらない。


 結局、2時間ばかりの奉仕活動中ずっと電話。それを注意深く観察していた私も私だがそれでも、他のお母さんたちよりは多くの草をむしったはずだ。携帯のお母さんは全く草をとらなかった。


 来年からは携帯禁止だなあ。


 そんなわけで私は今日は少しだけ日焼け。見栄を張って「ゴルフ焼けしちゃって」と言うことにしてしまおうか。少なくとも携帯焼けじゃないし。ではそういうことで。