出前試験 | ドクター鈴木・あめぶろ研究室

出前試験

 「大学全入時代到来」。国立大学法人とはいえこの先どうなるかわからない状況だから、関係者としては身の引き締まる思いである。


 そんな話を教室会議に先立つ雑談の場でしていたら、ある先生が面白い情報を教えてくださった。実家のある静岡県の話なので特に印象に残った。


 静岡県富士市にある某大学で、「遠隔地の受験生のために、大学側が出向いていって面接試験をする」という『どこでもAO入試』を始めるのだという。


 URLを書いてしまうと「某大学」ではなくなるが申し訳ない。http://www.fuji-tokoha-u.ac.jp/topics/AOnituitesetumei.htm


 HPの情報だけでは少しわかりにくいが、「遠隔地入試」がそうじゃない入試と同じ9月30日に行われるのだろうか。もしそうだとしたら、「遠隔地入試希望者」の人数分だけ大学のスタッフの人材が必要ではないか。仮に希望者が50人いたとして、大学のスタッフが50人各地に散るわけだよね・・・同じ時間帯にそうでない入試試験をやる人数は確保できるのだろうか・・・。出張費も「入試考査料」ではカバーできないかもしれないし。


 いわゆる青田刈りである。しかも、田んぼで刈り取るんじゃなくて、苗代で買っちゃう?そこまで学生確保は深刻なのね。あ、「深刻」ではなく「真剣」。


 私学がそこまでマジに考えているのに本学はのんきだなあ。大丈夫かな、学生の確保。そもそも私のようなのを雇っちまった時点で経営センスが無い?


 数年後に本学が倒産しないよう、ま、私自身は経費削減で行きましょうか。ではそういうことで。