スーパーにて | ドクター鈴木・あめぶろ研究室

スーパーにて

 女房子供は家にいるのにヤモメ生活(=家事をやる羽目に陥っている)をしているのであるが、流石に毎日コンビに弁当でもまずいし子供たちの明日の弁当の材料も必要なので、スーパーに出かけることにした。近所にもスーパーがあるが、こんな生活をしているのがばれるのが小恥ずかしく、いつもは前を通り過ぎるだけの、別のスーパーにわざわざ出かけた。


 そのスーパーで、某大学の教授を見かけた。


 何気なく彼のカートの中身を覗いた(いやらしいねえ・・・)。すぐに献立がわかった、カレーである。今夜はカレーですな。声を掛けようかと思っていたら、先生の近くに女性が擦り寄ってきたので思いとどまる。どうやら奥さんのようだ。単身赴任だと思っていたが間違いだったようだ。さらに観察していると高校生か大学生ぐらいのお嬢さんが二人。おやご一家で赴任でしたか・・・。それとも担任赴任のお父さんを一家で訪ねてきたのか。いやまあ微笑ましい。声を掛けるのをやめた。


 さらにいろいろメニューを考えながらカートを押して店内を歩いていると、別の大学の助教授を見つけた。彼は私より年下、お付き合いもあって私はある程度事情を知っているが彼こそ間違いなく単身赴任。カートを見てみるとレトルト系・冷凍食品系それから缶詰だ。センセ、身体壊さないでね。コンビに食生活の私が言えた義理ではないが。ということで声を掛けた。


 彼は私のカートを見てこういった。鈴木先生立派だなあ、ちゃんと料理するんですか?


 良かったなあちゃんとしたものカートに入れておいて。なんだか知らないが褒められてしまってとても嬉しかった。次回からこのスーパーを利用しよう。単純な私である。ではそういうことで。