足場が取れた | ドクター鈴木・あめぶろ研究室

足場が取れた

 復興住宅の完成予定まであと一ヶ月。長いこと現場を取り囲んでいた現場の足場が、取れた。やっと新しい我が家の全体像が見えてきた。近所の人にもお披露目ができた。家の前の道を歩く人、今までは気にも留めていなかったが多くの方が足を止めて見てくださる。


 もちろん、外壁関係が終わったから足場が不要になっただけであって、工事はまだ一ヶ月続く。


 家の周囲は、大工さんが使っている資材置き場用のテントが建っているし、工事用のトイレも庭に転がっている。空調の室外機の設置がまだなので、配管が無造作に壁から出ていたりして笑える。


 表通りからでも裏通りからでもないアングルから写真を撮った。右側が「旧鈴木の森」、左側一帯が復興活動でも損傷しなかった庭である。松基調の日本庭園ではあるが、いずれは芝生を植えて「根っ転がることができる」ゾーンにしたいと考えている(ま、これを言うと怒られるかもしれないが、隣家との火災予防線として空間を空けておきたかった)。


足場が取れた



 入院中の女房が壁の色を非常に気にしていたので、お勤め先から1/3日休みを貰って、写真を撮りに現場に行った。現在家の中には大工さんの道具とかが置いてある関係で、夜間は「大工さんが鍵をかけて帰る」という状態なので、我が家の人間がなかなか中を見ることはできない。こういう「早い時間」に帰ったときは絶好のチャンスなのでついでに家の中を見せていただいた。中の様子は、壁や天井の下地ができただけである。床は張り終わっているようである。風呂場は完成しているが台所はまだシステムキッチンが入っていない。キッチンには家庭用スプリンクラーを導入したが「放水試験」はまだだ。だってまだ、水は使えないしトイレも流せない。電気も仮設のが来ているだけだから夜は真っ暗である。つまり、冗談抜き外側だけが出来上がっている状態、である。まだ住むには程遠い。


 不便な借家生活も、残りわずか。新しい家で新しい歴史を作っていくぞ!と決意も新たにした一日であった。ではそういうことで。